子ども記者クラブが増子 則雄 株式会社増子建築工業社長にインタビュー
日 時:平成25年12月25日(水)、午後2時~3時
場 所:環・めぐりモデルハウス
レポーター:子ども記者クラブ 塩田 沙奈(中学3年生)
昭和23年生まれの65歳です。
●今の仕事を始めたのはいつからですか?また、始めたきっかけを教えてください。
今から50年前です。今年の4月でちょうど50年になりました。
きっかけは、小学生の頃、冬になると家に大工さんが来て、見たこともない道具を出して台所などを直してくれるところを見て、すごいと思ったからです。山へ行き木を伐って、丸いものを四角形にしたりする技術に感動しました。
そして、自分もこんな技術を習得したいと思うようになり、大工の道へ進んだのです。
●どんな家を造っているのですか。
家族が健康で生活できる家です。開放感のある空間を大事にして、例えば子どもが親の気配を感じて安心して過ごせるといった、家族の空気を感じられるように心がけて設計しています。
最近では、シックハウスや、化学反応を起こしやすい家などがたくさん出てきました。そこで、化学反応を起こしにくくする家ということで自然素材にこだわっています。
●家づくりで、こだわっていることがありましたら教えてください。
健康住宅です。そして、丈夫で長持ちする家です。
うちで造った家は100年は持ちます。木というものは、30年かけて育った木は30年持ちますから、当たり前のことなのです。
福島の木は寒さに耐えて育ち、生長が遅く、目が詰まっています。同じ気候風土で育った木がいちばん優しいのです。福島の会社が、福島で育った木で家を造り続けていきます。
●自然素材だけで建築するということは、建築費が高いのでは?
木材を良く知ることです。木材の隅々まで知っているからこそ、安くて良いものを購入できるのです。一本の木を柱・鴨井・敷居・・・と、無駄なく使用します。出来上がったものではなく、すべて自社工場で作れるからこそ、コストを抑えることができるのです。
●木造の仮設住宅を造られたそうですが、良いところを教えてください。
全て、杉材で造っています。木造だと暖かく、風の音も抑えられます。隣との幅を大きくあけているので生活音も気になりません。
●福島復興のために、今後どのように関わっていきたいと思いますか?
木造の仮設住宅はとても快適な住まいなので、だんだん脚光をあびるようになってきました。もっともっと広めていきたい。
今後建設される復興住宅もぜひ木造にしたいという思いがあります。
いわきには、300棟、郡山には、470棟造られる予定です。
地場の職人で、地場の材料で造りたいです。
社長さんの頑張ってこられたお話と、すてきなお家を拝見させていただきありがとうございました。私も将来こんな家に住みたいと思いました。