吉﨑 賢介(ヨシザキ ケンスケ) 郡山市副市長にインタビュー
吉﨑 賢介(ヨシザキ ケンスケ) 郡山市副市長にインタビュー
日 時:平成25年12月12日(木)、午前11時00分~11時50分
場 所:郡山市役所
訪問者:今井淑子、大橋佳代、阿部桂子、河盛芙海
1.生年月日と血液型、好きな食べ物と嫌いな食べ物をお教えください。
昭和32年3月31日生まれの56歳です。大阪生まれですが巨人ファンです。
好きな食べ物は蕎麦と焼肉。蕎麦は郡山市に来てからあちこち食べに行き、この前も湖南の蕎麦を食べに行きました。 子どものころは好き嫌いが多かったのですが、大人になるにつれなくなりました。
但し、こんにゃくだけは今も苦手です。
2.趣味や特技は何ですか。
趣味はマラソンで、今も42キロ走れます。マラソンに挑戦する前は禁酒をするので2、3キロ痩せますが、走ると食べ物がおいしく感じられ食が進むので、1週間で元の体重に戻ってしまい、なかなかスリムになれないのが悩みです。
また、出張先でも毎朝10キロは走っています。
どこに行っても早朝のジョギングで出会う人達は、気さくで人柄が良く、昔デンマークで走った時などは、通りすがりのおばさんからリンゴを頂いたこともあります。
ジョギングをしているとその都市の雰囲気を肌で感じ取ることができますし、道路標識のデザインや街並みのセンスも良く分かります。今後の参考になるので趣味と実益を兼ねて走っています。
郡山シティーマラソンにも参加してみたいと思っています。
子どものころから運動・音楽が苦手だったので、特技といえるものは、ありません。その分勉強に集中するようになり、大学は、文系ですが、理数系の科目も好きです。
3.愛読書を教えてください。
愛読書は論語ですが、雑学として本は、手当たり次第に読んでいます。
4.尊敬する人物と座右の銘は何ですか。
尊敬する人物は、トロイの遺跡を発掘したハインリッヒ・シュリーマンです。
この人は貧しい家の生まれでしたが、トロイの遺跡の発掘費用を用意するために起こした事業によって、実業家として成功しました。
母国語のドイツ語のほか英語やギリシャ語など20ヶ国語をマスターしています。
調べると悪い部分もありますが、目的を達成するために段取りをつけ着実に実行する姿勢は見習うべきものがあると感じています。
座右の銘は「山より大きな猪はいない」です。
山より大きい猪がいないように、その人が乗り越えられない試練はない、という意味です。
私自身、あれこれ思い煩い、やってみた結果、悩んだほどのことはなかったという経験をしたことが幾度となくありました。
この度の副市長に就任につきましても、この悩むよりやってみるという気持ちで、臨んでいます。
5.郡山市はどんなところだと思いますか。郡山市へ来てから分かったことや感じたことをお教え下さい。
不思議な街だと思います。
郡山市は東京から新幹線で約1時間半と近く、県内の交通の要衝に位置しています。
また、農業と商業が適度なバランスで発展していますし、郡山西部第二工業団地のように団地が満杯なのは珍しいことです。
ただ、少し残念なのは、他の市町村から見たら羨ましがられるような理想的な都市なのに、知名度が低いように感じることです。
西日本の方は、東京以北のことをご存じない方がほとんどで、東北は田舎だと一括りにされてしまうことが、多々あります。
実際は、約190万人の福島県より少ない人口の県は西日本に多くあるのですが・・・。
知名度が低いのは郡山市の売り出し方がまだ、足りないからではないでしょうか。
現状維持は、環境の変化の中では、退化していることと同じ場合もありますので、将来的には、他の自治体に負けてしまうような状況にもなりかねません。
実際に郡山市に来てもらえれば満足感が得られると思いますので、今後はより一層の情報発信が必要だと感じております。
6.品川市長との出会いと副市長就任をお受けになられた理由をお聞かせください。
品川市長は旧郵政省のご出身で、私は旧自治省の出身で、知り合いの方から御紹介を受けたのがきっかけです。
私が副市長就任要請を受け、お引き受けしたのは、過去に和歌山市と堺市に出向した経験がありまして、市民の皆さまと触れ合うことができる現場感が好きだということが大きいです。
7.副市長としての仕事はどんなことだとお考えでしょうか。
副市長は黒子であり、市長のやりやすいように動くのが私の仕事だと考えています。
8.郡山市をより良い街にするために、市民と市職員に何か望むことはありますか。市政改革についてのお考えをお聞かせください。
市政改革というと大仰ですが、先ほどもお話しいたしましたように、郡山市はポテンシャルが高い素晴らしい都市だと感じています。
市職員の皆さんは市民や他の自治体から市や市のサービスが、どのように見られているか、また、どのように思われているかを常識感を持って判断し、業務を行っていただきたいと思います。
私は現在単身赴任ですが、本来、家族も連れてくるのが理想だと思っています。
なぜなら、家族がいることによって、例えば毎日の炊事洗濯をきっかけに水道のことを考えたり、ゴミ出しや子どもの学校行事に参加することで、地域の問題点に関心をもつ出発点となるからです。
そのような市民としての目線が大切だと思っています。
私は全国各地を転勤しましたが、市の職員は地元から出た経験がない方が大半でしょうから、転勤族の忙しさを理解できないのではないでしょうか。
実際、私も郡山市へ転入したときに住民票や電気・ガス・水道の手続き、住む場所の物件探しなどであちこちの窓口を回る不便さを経験しました。
また、郡山市郊外のネット環境が悪いという点は、外国人や観光に来られた方々が不自由を感じる点であるとともに、郡山市からの情報発信不足の一因になっているとも感じます。
この点は、改善する必要があると感じております。
市民の方にも、まちの中で、改善をした方が良いのでないかと感じている点をお持ちの方も多いと思います。
現状に疑問を持ち、「何となく」で止めておかず、よく調べて、少しずつでも形にしていくことが大切だと思います。 そして、今は疑問に思ったことを直ぐに調べることができるネットという便利なツールも整っています。
職員も市民の皆様も、そのままにせず、少さな改善、見直しを積み上げていく。
そんな、常識感を持った積み上げが、市政改革につながるのではないでしょうか。